志賀直哉は元祖日本のスキッドキング?

志賀直哉(1883~1971)の短編に「自転車」というのがあります。これ、読んでみてください。今固定やっている人はみんな笑うと思います。びっくりするぐらい同じことやってるから!
時代背景と記述を見ると固定に乗ってたみたいなんですよ。

「ブレーキがないから、上体を前に、足を真っ直ぐ後ろに延ばし、ペダルが全然動かぬようにしておいて、上から下まで、ズルズル滑り降りたのである。」

って、フルスキッドで東京の坂下ってる!!というか志賀直哉がスキッドの解説してる!w

ちなみにこの後は曲乗りにはまって、ギヤ比を軽くしてスピードは犠牲に敏捷性を高めてステっプをつけたらしいです。本当に書いてあります。

志賀直哉nowい。というか我々が古い!w

筑摩書房の作家別の短編集(文庫)シリーズ「志賀直哉」に入ってます。
ISBN:9784480425218
言わずもがな、名文ばかりで損なし。

読んだときはびっくりしました。